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憧れのマイホームは住宅ローンを組んで返済することが一般的ですが、近年は退職後も住宅ローンの返済が続くケースが増えており、返済できなくなるケースも少なくありません。本記事では、返済不能に陥る人が続出した「あるローン」を組んだことにより、60代で返済に行き詰まった池野さん(仮名)の事例を紹介します。ポセイドン法律会計事務所代表の尾倉隆景弁護士に、60代以降に住宅ローンの返済に困った場合の対策と、リバースモーゲージおよびリースバックについて詳しく聞きました。(執筆/ライター 岩田いく実、監修/ポセイドン法律会計事務所代表 尾倉隆景弁護士)
返済しているのに減らない?
住宅ローンのワナ
池野慎太郎さん(仮名)は現在68歳、専業主婦の凛子さん(65歳)と二人で暮らしています。
池野さんは38歳の頃に、35年ローンにて神奈川県某所に一軒家を購入しました。借入額は約3000万円、当初の月々返済額は約5万円に抑えられていました。
1996年当時、池野さんは自動車部品メーカーの営業職であり、年収は約600万円。今よりも物価や社会保険料が低かった当時の600万円は今よりも価値が高く、安定していたため、将来も安定して返済ができるだろうと思っていました。
しかし、会社の売り上げはバブル崩壊後に長引いた不景気によって低迷、給与も減ってしまったため、将来を見据えて旅行代理店へ転職しました。この時支給された退職金は約200万円であり、子どもの進学費用のために残すことに。
融資から11年目に入ると、だんだんと生活は圧迫され始めていきました。池野さんが選択した「住宅ローン」にその理由がありました。







