エスクードは、ハンガリーのマジャールスズキ社が生産。日本では輸入車として販売される。“欧州生まれ”を実感する点は、フットワークである。足回りはフロントがストラット式、リアがトーションビーム式。とくに凝った形式ではないが、ロードホールディング能力、乗り心地ともに高水準だ。徹底した走行テストを実施したというだけに、街中から高速道路、ワインディングロードまで、すべての道でしっかりした印象が伝わってくる。中でも高速走行時の直進性と、素直なコーナリング性能はクラストップレベルといえる

 駆動方式はスズキ独自のオールグリップ式4WD。電子制御式4WD機構と、4種の走行モード、車両運動協調制御システムを組み合わせ、多様な道を守備範囲とした。ぬかるみや雪でスタックしたときに緊急脱出をサポートする4WD・LOCKモードを備えるなど悪路走破性はハイレベル。エスクード1.4ターボは、スピード性能が自慢だが、いざというときに頼りになるタフなSUVでもある。最低地上高は185m/mという設定。

 優れた取り回し性はエスクードの魅力である。ボディサイズは全長×全幅×全高4175×1775×1610m/m。トヨタC-HR(同4360×1795×1565m/m)、ホンダ・ヴェゼル(同4295×1770×1605m/m)などのライバルと比較して、全長がひとまわりコンパクトだ。ボクシーなボディは車両感覚が把握しやすい。最小回転半径が5.2mと小回りがきくなど、運転はしやすい。

 それでいて室内はゆったりしていてルーミーといった感じだ。シートは大型サイズで座り心地がいい。この点は相当、好印象である。ラゲッジスペースは広く、使い勝手がいい。

 エスクード1.4ターボは、スポーティな走りと、SUVらしいオールラウンド性能が簡単に味わえるユーティリティモデル。ユーザーの行動半径を広げ、多様なライフシーンをサポートするマルチな1台である。

(報告/横田宏近・カー・アンド・ドライバー編集部 写真/小久保昭彦)