仕事も育児も全力。でも体がついてこない。何足ものわらじを履いて走り続ける女性は少なくありません。
でも――朝から体が重い、顔のむくみが抜けない、寝ても疲れが取れない、気分がどんより晴れない……。
それ、水毒(すいどく)が原因かもしれません。
今回は、東洋医学がベースの人気セルフケアメソッド「自力整体」の指導者・矢上真理恵さんに、“たった1分”でだる重・むくみを解消する方法を伺いました。
※本記事のワークは新刊『すっきり自力整体』をもとに構成しています。
監修:矢上 裕(矢上予防医学研究所所長/自力整体考案者/鍼灸師・整体治療家)
構成:依田則子 写真:榊智朗

その不調、春先の“隠れ水毒”かもしれません
本来、水分は体を潤し、めぐらせる大切な存在です。
ところが、冷えや疲労、自律神経の乱れによって流れが滞ると、むくみやだるさ、不定愁訴の原因になります。
とくに春先は要注意。
三寒四温の寒暖差で自律神経が乱れやすく、冬のあいだに溜め込んだ水分がうまく排出されません。
さらに40代以降は、ホルモンバランスの変化や筋肉量の低下も重なり、「なんとなく不調」が一気に表面化しやすくなります。
東洋医学でいう「水毒」とは、体内に余分な水分が滞った状態のこと。
冷え、むくみ、めまい、耳鳴り、消化不良、倦怠感、不眠、頻尿など、さまざまな症状を引き起こします。
その「年齢のせいかな」という違和感。
じつは、水の滞りがサインかもしれません。
あなたはいくつあてはまる? 「隠れ水毒」チェック
まずは、次の質問に答えましょう。
※図は書籍『すっきり自力整体』より
<問診>
⊡ むくみやすい
⊡ 体が重だるい
⊡ 気候や湿気で体調をくずしやすい
⊡ 関節やひざに水がたまりやすい
⊡ 口臭が気になる、口内炎ができる
⊡ 食後に胃がもたれる、お腹が張る
⊡ 下痢・軟便になりやすい
3つ以上チェックがついたら、水分代謝が滞っている可能性があります。
40代で出産。忙しい私が続けている“ひと工夫”
じつは私自身も、体の変化を感じやすい世代。
40代目前で出産し、現在は第二子を妊娠中。
仕事、育児、家事。毎日フル回転です。
それでも、不調を翌日に持ち越さずにいられるのは――「ためない体」を意識しているから。
たとえば、「夜は自力整体で関節と筋肉をゆるめる」。
特別なことではありません。
でも、これだけで“めぐり”は変わります。
最短ルートは「経絡(けいらく)刺激」
ただし忙しい日は、まとまった時間なんて取れません。
だからこそ頼りになるのが、自力整体の要である「経絡(けいらく)刺激」。
経絡とは、気がめぐる通り道。
そこにあるツボを軽く刺激するだけで、滞っていた「気・血・水」が動き始めます。
難しい技術は不要。自分の手足で、今日からできます。
整体に通う時間がない人こそ、“小さな毎日のリセット”が効いてきます。
「もう若くないから」。そう思った瞬間から、体はさらに重くなります。
でも実際は、老化ではなく“めぐりの問題”であることが多いのです。
水毒リセット! 「公孫(こうそん)」のツボ刺激
そこでおすすめは、足裏の 公孫(こうそん)のツボ刺激です。
ここをギュッと踏み込むだけで、水のめぐりが促され、利尿作用も高まります。
「足が軽い」
「頭がスッとする」
そんな変化を感じる人も少なくありません。
毎日1分でいいから、水の流れを動かしてみる。
体が軽くなると、気持ちも、行動も、変わります。
実践方法は、次の画像を参考におこなってみてください(※画像は『すっきり自力整体』より)。

◎「公孫のツボ刺激」のワーク
【手順】
◆左足の「公孫」のツボに右足のかかとを乗せて刺激。反対側も同様に
ポイント:右ひざを押しながら、左右に動かすと刺激が深まる
※公孫:土踏まずの少し手前側
時間に余裕のある日は、書籍『すっきり自力整体』で紹介している動画でわかる「20分ショートレッスン」で、全身をしっかり整えるのもおすすめです。
※『すっきり自力整体』では、このほかにも整体プロの技法を応用したデトックスメソッドを多数掲載。老廃物の排出、コリや痛みの緩和、不定愁訴やゆがみの解消まで、自分でできる整体の実践法を紹介しています(★54分の動画付き)。
矢上予防医学研究所代表取締役
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見て、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』『すぐできる自力整体』(ダイヤモンド社)がある。
自力整体オフィシャルウェブサイト
https://www.jirikiseitai.jp/
監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所設立者、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約400名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』『100歳でも痛くない 痛みが消える自力整体』(ともに新星出版社)など多数。自力整体の書籍は累計32冊、総発行部数は77万部を超える。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。
※自力整体は矢上裕の登録商標です。






