また一般的に、『食中毒』は夏の病気と思われがちだが、食中毒の原因別患者数(年間)はノロウイルスが68%で最も多く、ノロウイルス感染症にかかる人の割合は11月~2月の冬期間が66%と断トツで多い(食中毒統計:平成24~28年の平均より)。その意味では、食中毒はむしろ「冬の病気」と認識していたほうがいいかもしれない。

 ノロウイルスが流行る冬こそ、食中毒対策をしっかりとるべきだからだ。

「カキにあたる」のではなく
「ノロウイルスにあたる」

 ノロウイルス関連ではもう1点、誤解されていることがある。それは「カキによる食中毒」だ。

 昔からよく「カキにあたる」という言葉があるほど、カキは食中毒が多い食材だが、その際、人体に悪さをするのはノロウイルス(もしくは腸炎ビブリオか貝毒。ただ圧倒的に多いのはノロウイルス)であって、カキそのものに原因があるのではない。

「カキ好きだったんだけど、一回ひどくあたってしまって、以来食べられなくなっちゃった」という人が少なからず存在するが、悪いのはノロウイルス。なので、カキ自体に“罪”はない。

 ちなみに、ノロウイルスが感染するのは人だけで、増殖できるのも人の腸だけ、らしい。

 それなのに、カキであたってしまう理由はカキの生態にある。