「一生の誓い」で結婚しても、離婚に至るカップルは出てくる。20代で早々と離婚を経験する人も少なくないだろう。そんな20代での離婚は、得てして周りから批判されたり、冷たい目で見られたりしがちだ。では当事者はどう思い、その後どんな人生を歩んだのか。20代の離婚を経験した人たちに聞いた。(取材・文/有井太郎、編集協力/プレスラボ)
冷ややかな目を向けられる若者の離婚
どんな人生をその後歩んでいるのか
「3組に1組が離婚する」と言われる現代。その解釈は少し誤解を含んでいて、実際は「1年間における結婚の件数と離婚の件数」を比べると、離婚はおよそ結婚の3分の1になっているということになる。
厚生労働省による平成28年の人口動態統計を見ると、年間の婚姻件数は62万531組。対する離婚件数は21万6798組となっている。3組に1組が離婚しているわけではないが、とはいえ、これだけの数が離婚しているのは驚きといえる。
離婚する年齢もさまざまだ。「熟年離婚」がある一方、まだ20代で離婚する人もいる。“新婚ホヤホヤ”と言われそうな時期にあっても、あっさりと婚姻関係を解消してしまう20代はいるのだ。
そんな20代の離婚は、周囲から厳しい目を向けられやすいもの。「考えが浅はかだったのでは…」「勢いで結婚してしまったのでは…」などと、どこかで誰かが噂していそうなものである。
では、20代で離婚した当事者はどう思っているのだろうか。さらに、若くして離婚を経験した後、どんな人生を歩んでいるのか。経験者たちにインタビューし、いくつかのケースを紹介したい。