「もちろん、当時のことは思い出したくないほど後悔しています。どうして結婚までに冷静になれなかったのだろう、と。両親の意見を押し切って結婚したのに、今も子どもの世話をしてもらって。やっぱり辛いですね。ただ、それは結婚したことに対する話で、離婚という決断への後悔はありません」

 子どもへの愛情は強く、離婚後は子育てに集中した。しばらくは再婚を考える気になれなかったという。今も独身のままだ。

「少しずつ子どもも成長し、最近は再婚に前向きになりました。でも、会う男性からは必ず前の結婚について恐る恐る聞かれますし、子育ての間に男性との付き合い方も忘れたので、いい人と再婚できるイメージはあまりないです」

 両親も年齢を重ね、Mさんの再婚を願っているという。離婚という選択は「せざるを得なかった」と悔いてはいないが、むしろそこに至るまでの過程には、いまだに自分を責めているという。

離婚は「むしろ早い方がいい」
経験者が語る、リスタートの重要性

 Mさんの話は辛いものだが、離婚は後悔していない。そして、今回話を聞いた人たちは、むしろ20代での離婚と、その後の人生を明るく前向きに捉えている人が多数派だった。

 たとえばRさん(33歳・女性)は、こんなことを言った。

「離婚するなら、むしろ早いほうがいいと思いましたね。私は24歳のときに、結婚して2年の旦那と離婚しましたが、引き伸ばさなくてよかったと思います。確かにバツイチは、新しく誰かと交際するときに相手から気にされますが、きちんと誠意を見せれば、そこまで大きな問題になりません。むしろ、他の異性と新たにやり直すことを考えれば、20代で離婚するほうがいいと思います」

 Rさんは、24歳で離婚した後、28歳で再婚。2人の子どもをもうけた。1度目の結婚では子どもがいなかったので「それも再婚する上ではよかったですね」という。

 もしも24歳のときに子どもができていたら、離婚という選択も、あるいは離婚後の人生も「変わっていたかもしれない」と話す。今は離婚したことを後悔もしないし、思い出すこともない。それは今が幸せだからだが、「子どもがいたら、ここまですんなりと再婚できたかどうか…」と話す。