もうこれ以上、回りたくないと思ったら、それが自分の限界なのだから、そこで就職活動をやめてもいい。
  それが自分のためだ。何社回らなければならないという数字は、一人ひとり違うはずだ。
  それでも、やっぱり、たくさん回ったほうがいいに決まってるのだけどね。
  自分の好奇心とフットワークに合わせて、精いっぱい回ればよいのだ。

  知っている会社に1社回ったら、よく知らない会社にも、1社回ってみる。
  よく知らない会社といっても、学生が知らないという意味で、業界では有名な会社が無限にあるということなのだ。
  人気企業ランキング20の会社を回るなとはいわない。
  人気企業ランキング20の会社を、全部回ろうと思う人は、全部回ればよい。
  人気企業ランキングに挙がっている20社を回ったら、ランキングに入っていない会社を20社回ってほしい。
  そう言うと、今度はこういう人が出てくる。
  「知らない会社も回れということは、全然とはいわないまでも、ほとんど興味もないような会社も、冷やかしで回れというのですか?」
というのだ。

  興味のない会社も回れというつもりはない。
  人間というものは、どんなに強制しても、興味のないことは決してしないものだ。

  興味のない会社も回れともし僕が言ったとしても、みんなに興味がゼロの場合、やっぱりそういう会社には、説明会にも会社訪問にも行かないのだ。
  OB訪問に行って、
  「最初からこの会社一本だった」
  みたいな話をするOBだったら、あまりあてにならないと判断したほうがいい。

①就職活動は、義務ではなくて権利だ
②自分の好奇心とフットワークに合わせて、限度まで回る
③就職活動は、やめたくなったらいつでもやめていい