肝心の具体的な経験が、一言で終わっていてもったいない

 エントリーシートの添削指導をしていても、とにかく前置きや、言い訳の類いが多くてもったいなく感じています。

 そういう時は、まとめて数行カットするようにしています。

 ところが、逆に最後のまとめの部分を「一生懸命頑張りました」「先輩に喜んでもらって感動しました」などの、自分の感情表現だけで終わってしまう。

 一番肝心のところが一言で、抽象的な言葉が7割というエントリーシートがなんと多いことか。

 最後にまとめをもっていきたいのだったら、その経験をもとに、自分はどう感じ(分析し)、どういう考え方(自分なりの哲学)を得たのか、短く伝えてほしいと思います。選考している人事部の方も、とにかくわからなくて困っているのではないかと思います。

 杉村太郎さんが書かれた、『絶対内定2013 エントリーシート・履歴書』には、160社以上のエントリーシートや履歴書、企画書などが収録されています。

 内定を獲得したエントリーシートだけに、説得力のある例が並んでいます。

 ただ多くの方に読んでいただいている本なので、単にコピペしてしまうと、人事部の方にはわかってしまいます。

 人事部の方も読んでいますから。

 学ぶべきは、自分の経験をどう具体的に伝えたらいいのかという表現の仕方、伝え方のコツです。

 具体的に書くとはどういうことか、先輩方のエントリーシートから、考え方・伝え方を学んでほしいと思います。

 そして、あなただけのオリジナルのエントリーシートをつくってほしい。