この連載では、面接官の視点から就職面接について語っています。今回は、模擬面接指導でも実践している、「面接が絶対上達する方法」についてお伝えしたいと思います。
苦しいのは、成長が始まっていることの証です
12月になり、就活も本番に入って、不安でいっぱいだと思います。
自分だけのオリジナルの自己紹介をつくるためには、「自分は何をやってきたのか、何にこだわってきたのか」、自分と正面から向き合い、自分を掘っていかないといけません。
この自己分析を怠っていると、とても表面的で抽象的な自己紹介、志望動機ができあがります。
そんな自己紹介、志望動機をいくら話しても印象に残らないし、覚えてもらえないのです。
自分を掘っていく作業、自分を見つめることは、真剣に取り組めば取り組むほど苦しいはず。
なぜなら、ほとんどの学生が22年間生きてきてはじめてやることだからです。
自分とはどういう人間なのか、自分を掘り起こしていくことは苦しい。
でも、この苦しさから逃げたり、もがくのをやめないでほしいと思います。
苦しいのは、自分の成長が始まっていることの証です。
挑戦している時は苦しいのです。
前回も書きましたが、皆さんの自己紹介を聞いていて「もったいない」と感じることが本当に多い。
面接でも、エントリーシートでも、結局「サークルで一生懸命頑張った」「ゼミで大切なことを学びました」など、1行で終わっていることが多すぎます。