天の六白としての
思いやりが生んだ
「コトバの力」
「天の六白」の使命のひとつに、「まわりの人から信頼されること」があります。
駅伝と言えば、選手間はもちろん、監督とも呼吸を合わせ、一丸とならなければ頂点を取れない競技。
そんな中、原監督は、確かに、選手から厚い信頼を集めています。
その秘密は、原監督の「コトバの力」にあるのです。
昨年、3連覇を狙う青学は、復路7区で、田村和希選手が途中からペースダウンしました。どうも脱水症状に陥った様子でした。
そのとき、原監督は田村選手にどんな言葉をかけたか?
「みんな待ってるよ、スマイル!スマイル!」
と呼びかけたのです。
あえて「頑張れ」などの言葉はひと言も言いません。
「9code(ナインコード)」を日々研究している私としては、これは「天の六白」ならではの“思いやりがこもった言葉”だと感じています。
前述のとおり、「天の六白」は頭脳明晰で、まわりがよく見えています。
ここで普通なら、「頑張れ!」と声をかけてしまいたくなるものですが、原監督は、それは選手にとってプレッシャーになるだけだと、とっさに判断したのでしょう。
当然、その選手の性格的な面も考慮したとは思います。
「天の六白」の人はいかなるときも冷静で、どんな事態に陥っても的確な状況判断ができる傾向にあります。
「天の六白」の原監督だからこそ、この事態でも至って冷静で、何が選手にとって一番効果のある言葉かを頭で考えたのでしょう。
原監督の真骨頂は「コトバの力」で選手の心を掴み、上手にコントロールできること。「天の六白」としてのすぐれた本質(物事の核心)を見抜く力と冷静な頭脳がなければなしえないことだと思います。