本国には前輪駆動もあるが日本には総輪駆動が輸入される

 

 コルシカ島で運転したのはガソリンの「P300」とディーゼルの「D240」だった(後者は日本に導入されない)。いずれも期待以上によく走る。

 ひとつはエンジンの特徴としてトルクが低回転域からたっぷり出て、どの速度域でもアクセルペダルの踏み込みへの反応もよく加速感が味わえること。

 もうひとつはハンドリング。ステアリングホイールへの反応もよく、車体のロールも適度に抑制されて、スポーツカーのDNAとジャガーカーズが謳うのはなまじ誇張ではないと感じられるのだ。

 

R-Dynamicの居心地のいいインテリア

 

 スポーティさとオフロード性能とは相反する部分も少なくないが、E-PACEはオフロードもそこそここなしてくれる。たとえばスノースポーツが好きなひとなら快適な高速性能と、現地での信頼感のある操縦性ともにありがたいだろう。

 ディーゼルエンジン車は静粛性が高く、日本車もかなわらないと感じた。ジャガーというプレミアムブランドの矜恃だろうか。遮音性の高さに質感が表現されているともいえる。

 室内装備も充実。質感の高いインテリアとともに、外部との通信機能もあり、いろいろなインフォテイメントシステムが楽しめる。

 

後席はおとな2人に十分なスペースが確保されている

 

 ファン・トゥ・ドライブ、運転しての楽しさという従来からの価値と、コネクティビティという現代的な性能を併せもったモデルである。

 レンジローバーやレンジローバー・ヴェラールなど同じグループのプレミアムSUVはもちろん使い勝手のいいモデルだ。E-PACEは妹分にふさわしい。運転好きのひとはいちど試してみるといい。

 価格はベースモデルが451万円から。標準の「E-PACE」とスポーティな「R-Dynamic」の2本立てそれぞれに3つのエンジンが設定されている。仕様は装備によって4つ用意されるので選ぶ楽しみも豊富だ。

 

4つのタイヤへのトルク配分を適正にコントロールするドライビングダイナミクス搭載