もっともスタイリッシュなSUVとして評判のレンジローバー・ヴェラールが日本に上陸。2017年9月に軽井沢で試乗する機会に恵まれた。
ヴェラールは突起をほとんどもたない滑らかな表面処理されたスタイリングが特徴的なSUV。シンプルに作ることは難しいというが、レンジローバーはみごとにやり遂げた。
試乗したのは380馬力の3リッターV型6気筒エンジン搭載の「RダイナミックSE」。電子制御エアサスペンションが備わるのがこのグレードの特徴だ。
あとは2リッター4気筒ガソリン(250馬力と300馬力の2種類)とやはり2リッター4気筒ディーゼル。このV6がトップモデルとなる。
はたしてすばらしいクルマである。エンジンは力がたっぷりあって、アクセルペダルをほとんど踏まなくても力強い加速をみせる。
同時にハンドリングを含めて動きは俊敏。エアサスペンションによるロール制御のおかげだろうか、カーブが連続するような道をじつに楽しく走れるのだ。
ボディの動きはしなやか。加えて、スポーツモードだとしゃっきりとしているいっぽう、コンフォートモードを選択するといいかんじにソフトに変わる。
パワーの出かたとか操舵力とか応答性が、うまく設定されているかんじで、ドライブしていると気持ちがいい。適度に重さを感じる車体による落ち着いた乗り心地が、軽快さを感じるハンドリングと両立しているのにも感心するのだ。