「手取りを増やす」ためには、税金の仕組みを知ることが早道。新刊『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65』から、抜粋してそのエッセンスをご紹介します!

退職金で手取りが増える
有利な受け取り方法はどっち?

前回でもお伝えしたとおり、退職金の受取り方法というのは、まとめてもらう「一時金」か、ある一定期間にわたってもらう「年金」で受け取る2種類があります。

 退職金の受取り方法は、一時金と年金のどちらが有利になるかは条件によって変わります。

 多くの場合、手取り面では「一時金受取り」が有利ですが、年金運用率が3%以上と高かったり、年金受取り期間を長くしたりすると、年金のほうが有利となるケースがあります。

 年金受取りの場合、勤務先の企業年金が受取り終了までの間、所定の運用率で運用してくれます。現在は、1~2%の企業が多数です。そんな中、3%以上だと、その分利息が増えるため魅力的に見えます。

 また、受取り期間も企業によって自由度は異なりますが、任意で選べるなら、受取り期間を20年などと長く設定すると、1年あたりの収入が減り、税金と社会保険料の負担が少なくなります。