長谷川 変に若い子向けにつくらないことだと思いますね。僕らがなんで歴史人物を知っているのかって言うと、もともとの彼らのキャラが濃いからですし、歴史上の事件を知っているのは事件が面白いからですよね。そう考えると歴史ってコンテンツの宝庫です。だから、年代に限らずゲームでもコミックでも面白いものをつくれる可能性はまだまだあるけど、そのベクトルが必要以上に若い子に向いたりするのは違う気がするなと。

北見 なるほど。

長谷川 僕が歴史に興味もったきっかけは、小学館さんの「漫画・日本の歴史」ですし。子どもたちでもそういうところから入って、段階を踏む道があれば歴史好きになっていくと思うんです。『歴史魂』のコンセプトもまさにそれなんです。年号だけ覚えると歴史は全然面白くないですからね。ドラマとして繋がってるから面白い。

北見 それ、わかります。僕は本当に歴史が苦手だったんですが、「散った」とか「生き残った」感がすごく出ている真田家のロマンとか、そういう、歴史上起こった素敵なドラマが好きなんですよ。それが、歴史に興味を持ったとっかかりなんです。とはいえ、僕は今でも歴史はそんなに得意じゃないので、よく知らないことも多いですけど……。

油井 え、そうなんですか。

北見 はい。高校生まで理系で、関ヶ原の戦いがあったのは知っているけど、どんな戦いだったかは全然知らなかった。でも開発チームには歴史好きな人たちがいっぱいいて、彼らがピックアップしてくるものを僕がジャッジできるというのが実は強みだと思っています。歴史をよく知らないけれど、だからこそそれが素敵な話かどうかを純粋に判断できる。その感覚を大事にしています。