中途採用社員の産休を
警戒する人事部門

「現在の職場が非常に激務のため、このあたりでもう少し働き方や生き方を考え直したいと思いました」

 転職を希望する理由として、こうした内容の話をする方がいます。心身に影響があるような激務や、十分な休みも取れない職場に勤務している人が、転職をしようとする事情はよく理解できます。

 ただ、それが30歳前後で子どものいない女性の場合、企業の人事部は少し警戒します。「採用しても、すぐ産休・育休に入ってしまうのではないか」と。

 出産はおめでたいことであり、産休は労働基準法で認められた労働者の権利です。一方で企業が中途採用を行うのは、人手が足りなくて業務のやり繰りが利かなくなっていたり、新たな展開をしたりするために人員を補強する必要があるからです。多くの場合、入社してから業務を覚えるまでの時間も必要です。

 そうした状況を踏まえて人事は採用計画を立てますが、中途採用した人がすぐに産休に入ると計画が狂い、現場も回らなくなってしまいかねません。しかも新たに別の人を採用する予算もなくなってしまった、となる可能性もあります。それを警戒しているわけです。