花王とカネボウ化粧品の販社も統合。業界内で「カネボウ化粧品に対する遠慮がある限り浮上できない」といわれてきた弱みを、本気で克服する態勢に出た。

競合3社は絶好調

 化粧品業界では2位の花王が伸び悩むのに対し、1位の資生堂は17年12月期に創業来初の売上高1兆円の大台を超えた。それでも魚谷雅彦社長CEOは「世界で勝つにはまだまだ」と次元の違うコメント。3位のコーセーも18年3月期で過去最高の売上高3000億円を予想。4位のポーラ・オルビスホールディングスも17年12月期、過去最高の2443億円を売り上げ、いずれも絶好調だ。

 花王が30年までに目指すのは「売上高2.5兆円、営業利益率17%」。「日用品メーカーで世界3位」になることだ。達成には、独り負け状態の化粧品で成長を果たすことが外せない。

 澤田社長が自身の進退の「一つの区切り」とする20年まで残り約3年。それまでに弱点克服のためのテコ入れを自らに課した。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 土本匡孝)