大学受験・公務員試験の小論文受験者必読。
「どうやって評価が決まるのか?」
「自分の書いた答案は、どこが悪いのか?」
「どうすれば、合格答案が書けるようになるのか?」
本連載では、新刊『落とされない小論文』の著者が、これらの疑問に明確な結論を出します。本番直前からでも、独力で合格水準まで到達するスキルと考え方をお伝えしていきます。
(構成:今野良介)

不要な表現を削るだけで
一気に読みやすくなる

小論文を書き慣れていない人は、答案に「ムダな言葉」を書いてしまうことがあります。

「ムダな言葉」とは、答案の中身を深めるのに役立っていない言葉、あってもなくてもいいような言葉です。

ムダな言葉が多いと、読み手は混乱し、話の要点が掴みにくくなり、評価を落とします。

具体的には何がムダな言葉に当たるのか。
まず、次の2つの解答例を比べて見てください。

Before→Afterで解説します。

【大学入試の想定問題】
代理出産についてあなたはどう考えるか、意見を述べなさい。

【低評価の解答例(1)】
代理出産は賛否が分かれ簡単に結論がでない問題であるが、私は代理出産を認めることは慎重であるべきだと考えている。代理出産の是非を考えるとき、そもそも他人に出産を代わってもらうということ自体、倫理的に問題があるといえる。出産という行為は生命を危機にさらすこともあるし、それ自体が、母親にしかできない尊い行為だ。それを報酬で他人に代わって出産してもらうということは果たして本当に許される行為なのだろうか。万が一、代理で出産した母親が、出産した子どもを手放したくないと言った場合、一体どうするのか、さらにそれだけでなく、代理出産した母親が出産時に重体になった場合や死亡した場合、誰が責任を取るのか。まだまだ解決していない重大な問題がいくつも山積みである。(以上、322字

【高評価の解答例(1)】
代理出産を認めることは慎重であるべきだ。そもそも他人に出産を代わってもらうということ自体、倫理的に問題がある。出産は生命を危機にさらすこともあるし、それ自体が、母親にしかできない尊い行為だ。それを報酬で他人に代わってもらうということは許されるのだろうか。万が一、代理で出産した母親が子どもを手放したくないと言った場合、どうするのか。代理出産した母親が出産時に重体になった場合や死亡した場合は誰が責任を取るのか。重大な問題が山積みである。(以上、217字

【高評価の解答例(1)】は、【低評価の解答例(1)】のムダな言葉を、ほとんどそのまま削っただけですが、話が頭に入りやすくなったのではないでしょうか。【低評価の解答例】には、ムダな言葉が100字以上もあったことになります。

小論文は、自分の主張を相手にわかってもらうための文章ですから、なるべく簡潔な言葉で表現する必要があります。

次に、ムダな言葉や表現の代表例を紹介します。