60歳前半の
「公的年金等控除額」も活用

 退職金やDCの一部を「年金」受取りする場合、受取り開始を60歳か65歳で迷ったときには、60歳からにしましょう。60歳前半にも「公的年金控除」があり、70万円までは非課税です。これも使わないともったいないので、60歳受取りにして有効活用します。
さらに、60歳から64歳まで再雇用で働くとすると、社会保険料は給料に対してだけかかり、年金収入には社会保険料はかかりませんから、さらにおトクになります。

 つまり、年金を控除内で受け取り、再雇用で働くと合法的に節税になるのです。

60歳以降の税金をおさえて手取りをアップさせる賢い方法
深田晶恵(ふかた・あきえ)ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。1967年生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である生活設計塾クルーのメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じてマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上、「すぐに実行できるアドバイスを心がける」のをモットーとしている。ダイヤモンドオンライン、日経WOMAN等でマネーコラムを連載中。主な著書に『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂6版』『平均寿命83歳!貯金は足りる?定年までにやるべき「お金」のこと』(ダイヤモンド社刊)『共働き夫婦のための「お金の教科書」』(講談社刊)ほか多数。