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老後に受け取る年金の種類は主に3つ

今回は、退職金以外に老後にもらえる年金の種類を見ていきましょう。ひとくちに年金とはいっても、いくつか種類があります。

まず(1)国の年金(公的年金といいます)です。

自営業が加入する「国民年金」と、会社員や公務員が加入する「厚生年金」の2種類があります。厚生年金加入者に扶養されている配偶者で年収130万円未満の主婦(主夫)は、第3号被保険者と呼ばれ、本人が保険料を負担することなく国民年金に加入していることになります。

次は、(2)企業年金。勤務先独自の年金制度で、金額、受取り期間など条件が充実している会社もあれば、制度自体まったく設けていない会社もあります。

企業年金に分類されるのは、年金額が確定している「□×(企業名などが入る)企業年金」といった制度や、本書の第3章で紹介した確定拠出年金(DC)のうち、「企業型DC」、その他に厚生年金基金、中小企業退職金共済(分割受取り)などがあります。退職金を年金受取りする場合も「企業年金」の種類として考えていいでしょう。

3つ目は、(3)私的年金です。「私的」というくらいですから、個人が任意で老後のために用意する貯蓄です。代表的なものは、保険会社や共済の「個人年金保険(共済)」です。

本書の第3章で取り上げた「iDeco(個人型確定拠出年金)」と「小規模企業共済」も、強制ではなく任意で加入、つまり自分の意思により、入っても、入らなくてもいいものなので、国の制度ではありますが私的年金に分類されます。

深田晶恵(ふかた・あきえ)ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。1967年生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である生活設計塾クルーのメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じてマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上、「すぐに実行できるアドバイスを心がける」のをモットーとしている。ダイヤモンドオンライン、日経WOMAN等でマネーコラムを連載中。主な著書に『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂6版』『平均寿命83歳!貯金は足りる?定年までにやるべき「お金」のこと』(ダイヤモンド社刊)『共働き夫婦のための「お金の教科書」』(講談社刊)ほか多数。