破産しないように教育費をやりくりするには…(※イメージ写真)

 教育費が重くのしかかり、家計が回らなくなる家庭が増えている。

 その背景には大学の授業料の高騰がある。文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」によれば、国立大学の年間授業料は53万5800円。1975年と比べるとなんと15倍にまで値上がりしている。私立大学の授業料は、それよりも高額だ。平均授業料は86万4384円。月額にならすと7万2000円ほどになる。子どもが一人ならまだしも、二人三人となると一般家庭にとってはかなりの負担だ。

 実際、大学では経済的な問題を理由にした退学や休学が増えているそうだ。文部科学省の大学調査によれば、経済的理由で大学を退学する学生が、国立大学で6.8%、公立大学で6.7%、私立大学では11.3%いるという。また、経済的理由も含まれているであろう「一身上の都合」と「就職」の合計は、国立大学33.3%、公立大学で36.2%、私立大学で26.4%にのぼった。

 教育ローンは怖い――。そう警鐘を鳴らすのが、『老前破産 年金支給70歳時代のお金サバイバル』(朝日新書)の著者である荻原博子氏だ。荻原氏が本書の中で綴った、教育費によって破産を迎えた男性のモデルケースを見てみよう。

 新潟県に住む吉川さん(仮名)は、60歳の定年を前にして自己破産の道を選んだ。その大きな原因となったのは、子どもの教育費だった。