上司の皆さん、あなたの飲み会はネットフリックスより面白いですか?聞き手:ライフネット生命社長 岩瀬大輔小林さんの鋭い意見に、「なるほどそうか」と岩瀬さん
上司の皆さん、あなたの飲み会はネットフリックスより面白いですか?聞き手:ライフネット生命社長 岩瀬大輔 小林廣輝(こばやし・ひろき)
1993年生まれ、慶應義塾大学文学部4年生。慶應理工学部体育会サッカー部でGK。2016年2月よりUtah大学での留学。帰国後、HRベンチャーTRYF inc.(ワンキャリア)に参画。フリーのライターとしてForbes、リクルートライフスタイルなどに寄稿した後、株式会社THIRDの立ち上げに関わりアプリUX/UIの設計から広報まで従事。また、社会的な活動として、ハロウィン後の廃棄削減プロジェクトである「Clean by Ourselves PJT」を主催し、NHKやフジテレビなど各種メディアに取り上げ話題となった。2018年4月より新社会人。

飲み会は、たくさんある選択肢のひとつ

小林:最初はみんな行くと思います。でもそのうち、行かなくなると思います(笑)。

岩瀬:そうですか。昔は断れなかったので、時代は変わりましたね。

小林:最近はネットメディアも発達していますよね。テレビもそうですが、飲み会の他にもいろいろと面白いことがいっぱいあるじゃないですか。SNSやニュースサイトを見るのも楽しいですし、NetflixやHulu、AbemaTVのような動画コンテンツも充実しています。
こうした、たくさんある選択肢のひとつに、飲み会があるというのが私たちの世代の認識だと思いますね。

岩瀬:要するにそれは、「あなたが誘って来た飲み会よりも楽しいことがあるんだぞ、もっと面白くしてくれれば行ってもいいぞ」と!(笑)

小林:いやいや、そういうことではなく(汗)。さきほどの動画のような岩瀬さんの宴会芸があれば毎回行きます!

岩瀬:あれは年に1回だけですから(笑)。
でもまあ、誘うからにはそういう気持ちでいないといけませんね。上司は、無条件に「俺と行く飲み会は勉強になる」などと思ってしまってはいけませんね。

小林:ちょっと曲解されてしまったかもしれませんが(大汗)、選択肢が増えて相対化できるようになったのは、昔と今とで違うのかな、と思います。

岩瀬:示唆に富む意見です。世の上司の皆さんは問いかけないといけませんね。果たして自分が部下を誘って開く飲み会は、Netflixよりも面白いのだろうか、と。あ、ここ「ダイヤモンド・オンライン」にしたほうがいいですかね(笑)。今日はいろいろと楽しいお話をありがとうございました。

小林:ありがとうございました。新社会人になってからも、『入社1年目の教科書』は自分の近くに置いて、折に触れ読み返したいと思います。

岩瀬大輔(いわせ・だいすけ)
ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長。
1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン コンサルティング グループ等を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了(ベイカー・スカラー)。2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。
世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。
著書は『入社1年目の教科書』『入社1年目の教科書 ワークブック』(ダイヤモンド社)、『ハーバードMBA留学記―資本主義の士官学校にて』(日経BP社)、『生命保険のカラクリ』『がん保険のカラクリ』(文春新書)、『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋)など多数。