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KEY PERSON interview

国内で標準化を進め、
グローバルITの統合にも着手。
「中国市場の急拡大をITでけん引する」資生堂

2012年2月17日
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 基本をグローバルに置くことを徹底して共有するためには、最初に部門横断のプロジェクト体制をしっかり組んでおくことも重要です。国際事業担当役員のフィッシャー専務をプロジェクトオーナーとし、経営企画部と情報企画部、ユーザ部門で協力しながら進めました。

 しかし、せっかくしっかりした標準を作り、構築の際に“チャーター”を徹底しても、運用を現地に任せてしまうとまたバラバラになりかねません。このため、維持管理は日本で集中して行っています。欧州の場合はこれで、運用コストを50%くらいは削減できています。

地域ごとに人材やインフラ統合し
「ITセンター化」を計画

――将来の、グローバル全体のIT管理についてはどのような構想を持っていますか?

 地域ごとに人材やインフラを統合するITセンター化を進めています。昨年1月には、フランスに欧州のセンターを設置しました。まずは欧州で成功事例を作りたいと考えています。それからアメリカ、アジア、中国、日本それぞれもセンター化を進めます。

 本当は2013年にグローバルでセンター化を完了させる予定でしたが、リーマンショックや欧州の金融危機などがあり遅れています。2015年ごろには完成できると思いますが、あせる必要はないと考えています。失敗したときの影響が大きいため、拙速さは禁物です。

 グローバルなIT活用先進企業と言われているP&Gやネスレをベンチマークとして見ていますが、どこもITのグローバル統合には20年くらいかかっています。単にシステムが先行しても、マネジメントや人の意識が変わらないと意味がありませんから。

(文/ライター 大井明子)

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