iPhoneユーザーは1日平均80回ロック解除をしている

 自分を知ることが、大きな一歩だ。アップル社によると、平均的なiPhoneの利用者は、1日に80回ロック解除を行っているそうだ。そんなに多いだろうかと思う人は、自分で実際に数えてみればいい。ほとんどの人は、通知が来るたびにロック解除をしているはずだ。

 次のステップとして、日中に、少しテクノロジーから離れて、他に心地よいことをする時間を持つようにする。テクノロジーとの付き合いを自分でコントロールするのだ。

 たとえば、スマートフォンを離れたところに置いてエクササイズをする。スイミングがおすすめだ(いくらデバイス中毒の人でも、スマホを濡らしたくはないだろう)。

 もちろん、ジムに行ったり散歩をしたりと、手軽に始められることでもよい。自分の心と身体にエクササイズの効能というご褒美を与えると同時に、通知メッセージやメールに反応しなくてもいい時間をつくることができる。

 エクササイズに限らず、電話を持たずに旅に出かけて仕事や読書をしたり、友人や同僚とランチに出るときに電話を引き出しにしまったりしてもいい。こうすることで、脳に「楽しみ」と「テクノロジーの休止」を関連づけさせることができる。

 慣れてきて、無理なくできるようになれば、就寝前のルーチンに「入眠エクササイズ」を加えることもできる。もちろん、スマホはオフにすることを忘れずに(「入眠エクササイズ」については、本書で詳述)。

 逆にテクノロジーを活用する方法もある。眠りを誘うアプリや、マインドフルネスや瞑想のアプリなどを使ってリラックスし、入眠に備える。試してみて、自分に効き目がありそうなら継続して使ってみよう。ただし、デバイスは寝室以外の場所で使用するのが理想的だ。寝室で使う場合は、使用後に寝室から出すのが望ましい。