学生無料を可能にする
ビジネスモデルとは?

大学のすぐそばにある「知るカフェ」。勉強や雑談、休憩など、思い思いの時間を過ごす大勢の学生で賑わっている

 大学生なら無料でコーヒーやジュースが飲める「知るカフェ」が、じわじわと店舗数を増やしている。

 2013年12月に1号店となる「同志社大学前店」がオープンして4年あまりだが、国内では「東京大学前店」や「京都大学前店」、「早稲田大学前店」など有名大学の近くに16店舗を展開する。16年からは海外にも進出。現在、インド工科大学に3店舗を出店中で、インドの他の大学や、アメリカのハーバード大学やイェール大学などにも続々オープンする予定だ。

 無料とはいえ、コーヒーや紅茶、ココアなどドリンクの種類は豊富で、無線LANや電源の設備も整っている。学生は授業の合間に訪れてひと息いれたり、友だちと立ち寄っておしゃべりしたりするのに便利で、常に満席に近い状態の店舗も少なくないという。

 実はこの「知るカフェ」、単なる喫茶店ではない。就職活動に関する情報を得たい大学生と、求める人材を採用したい企業とを結ぶ場でもある。

「知るカフェ」とスポンサー契約を結んだ企業は、店内で自社や業界を知ってもらうイベントを開催したり、企業紹介パンフレットを設置したりといったアピールができる。そのスポンサー企業からの協賛金によってカフェが運営されているため、学生には無料サービスが提供可能なのだ。現在、三井物産や野村證券、日本マイクロソフトなどの大手をはじめ、約130社がスポンサーとして名を連ねる。