顧客ターゲットは
狭すぎてもダメ

まだ話の途中ですが、ここで解説を入れたいと思います。

この、藤堂華恵がやっている「漢方・整体サロン」の話は、美容サロンや、飲食も含めた「出店型ビジネス」に応用できる話です。

まずは一番大事な顧客ターゲットの選定から、解説していきましょう。
もちろんターゲットを絞り込むのは大切ですが、間口が狭すぎてしまうのは考えもの。漢方・整体サロンの例でいえば、

妊活している女性 < 更年期の女性 < 冷えに悩む女性< 全ての女性

の順で、後になるほど人数が多くなりますよね?

ですから、女性全般をターゲットにして、

・冷え性に悩んでいる
・更年期に悩んでいる
・不妊に悩んでいる

このようにできるだけ多くの女性に向けて悩み別に、複数のアプローチをするというのも一案です。

また、顧客を逃さないためには、継続してもらうことが必要です。

お客様の悩みが解決するのは、とても素晴らしいとは思いますが、悩みの解消→「卒業」してしまう顧客をターゲットにしてしまうと、新たに新規顧客を獲得していかなければならなりません。売上拡大を目指すのであれば、最初に見極めたいポイントです。

(続く)

【登場人物紹介】

遠山桜子[とおやま・さくらこ](45歳)「すぐに売上1億円を達成させる」敏腕コンサルタント
「儲けるなんて簡単よ」が口癖。数々の企業にビジネスモデル(儲かる仕組み)構築の重要性を説いている。類まれな分析力とアイディアの持ち主で、三度の飯よりビジネスが好きというほどの自称ビジネスオタク。隙のない風貌から、近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、実は愛情深く、人を喜ばせることが好き。

藤堂華恵[とうどう・はなえ](40歳)漢方・整体サロンHanaオーナー
不妊で悩む女性を助けたい一心で、女性の悩みに応える漢方・整体サロンを横浜で2店舗経営。元ミスキャンパスだった美貌を生かし、自らが宣伝広告塔となり雑誌やチラシで集客はできているものの、儲かってはいない。年商6000万円。