鉄道・街開発、不動産取引、業界再編……。さまざまな場面で、慶應義塾人脈がつながっている。日本経済の裏に三田会あり。「週刊ダイヤモンド」は2016年5月28日号で慶應のOB組織である「三田会」をテーマにした「慶應三田会」を特集し、その後も「大学序列」特集(17年9月16日号)や「名古屋教育最強ルート」特集(17年3月25日号)で慶應、三田会を追い続けた。これらを1冊の書籍にまとめたのが『慶應三田会 学閥の王者【完全収録版】』。日本を動かす最強人脈の全貌に迫った本書の一部を公開する。(※組織名、肩書き、事実関係、データなどは基本的に雑誌等に掲載した当時のまま。文中はすべて敬称略)

学閥の王者・慶應義塾大学の三田キャンパス

「東京、神奈川の事業用地・古ビルをご紹介ください」「ビルオーナー様がテナント募集中!」──。不動産業界でも知られていない、“ここだけの情報”が書かれたチラシや資料が、会場で次々に配られる。

 慶應義塾大学出身の不動産業界関係者が集う「不動産三田会」は、毎月1回、物件の売買やテナント募集などに関する情報交換のための会合を開く。本誌は2016年4月20日夕方、約70人が参加して都内で開かれた月例会を潜入取材した。

 会合が始まる前から、各会員は自社が扱う物件の売買などに関するリストなどを配って歩く。初対面の相手とは名刺交換をするが、名刺の端には「不動産三田会会員」などと刷り込まれていたり、シールが貼ってあったりする。

 いよいよ開会。まずは成約案件の発表だ。