『週刊ダイヤモンド』5月28日号の第一特集は「慶應三田会 学閥の王者」です。特集ではさまざまなデータから慶應義塾大学の卒業生組織「三田会」の強さに迫っています。その特集に盛り込んだデータや、残念ながら盛り込むことのできなかったデータを中心に紹介していきます。第2回は新卒採用に注目していきます。(『週刊ダイヤモンド』データ分析担当 小島健志)

出身者大学ごとに就職先の特徴がくっきり

 慶應義塾大学と言えば、サラリーマンの「入り口」である就職、「出口」に当たる社長輩出のどちらにおいても、抜群に強いのが特徴です。

 本誌の調査によると、慶應卒の上場企業の社長は355人(5月10日現在、判明分)で大学別に見てトップです。あくまで卒業年と学部が判明した社長を集計したため、実際の数はもっと多く、社長数200人台の東京大学や早稲田大学に比べて圧倒的です。

 その力もあってか、大学通信の「有名400社就職データ」を基に、有名企業の慶應新卒採用比率をとりまとめると、大手有名企業がずらりと並びます。トップ50がこちらです。