移動時間があると
意外と読めるもの
岩瀬さん 卒業旅行には行きましたか? まだでしたら、すぐに旅に出ましょう(笑)。飛行機や新幹線など、長い移動時間があると、意外と読めるものです。
通勤時間にスマホを触らないと決めれば、往復で1時間から2時間が読書の時間になります。
Cさん なるほど、旅行ですか。言われてみれば移動時間は集中して本を読むのに向いている気がします。さらに、通勤時間を読書に充てれば、それこそ生産性アップにつながりそうですね。
岩瀬さん 時間をかけてじっくり1冊の本を読む。この意味を誤解している人が多い気がします。じっくりというのは、最初から一字一句ていねいにすべての文章を読むという意味ではなく、いつも手元に置いておいて、何回も何回も開くという意味です。
Cさん 誤解していました。一字一句逃さずに読まなくていいとなると、ずいぶんと気がラクになりました。
岩瀬さん 本は読み手の状況や感情によって姿を変えるものです。はじめて読んだときに興味が湧かなくても、次に読むときに興味が湧くこともあります。今興味がなかったら、無理に興味を持つ必要はありません。そのときの感覚に素直に任せればいいのです。
※『入社1年目の教科書』の50のルール20「本を速読するな」の本質が理解できました。
次回は、「失敗して上司に叱られるのがこわい」という新入社員の不安に岩瀬さんが答えます。「私、失敗しないので」と断言し、ビシッと仕事を完璧にこなせたらかっこいいのですが、そうはいかないのが現実。さて、どのようなアドバイスが出てくるのでしょうか。お楽しみに。
(2018年3月19日更新予定)