濡れた手で「アルコール消毒」してはいけない
医療機関のほか、飲食店やショッピングモールなどの商業施設では、手指消毒用のアルコール製剤が設置されているケースが増えました。
しかし、手指消毒用のアルコール製剤は、正しく使用しないと効果が期待できないということは、あまり知られていないようです。
アルコール自体にも、インフルエンザウイルスなどに対する抗菌作用があるのですが、アルコールが揮発するときの脱水作用を利用した殺菌効果が期待されています。
つまり、手が濡れたままの状態で手指消毒用のアルコール製剤を使ってしまうと、アルコール濃度が薄まり、殺菌効果が下がるのです。
ですから、前述の方法でしっかりと手を洗ったら、できる限りペーパータオルでしっかりと手の水分を拭き取ってから手指消毒用のアルコール製剤を使用してください。
アルコール消毒の仕方は、手洗いの仕方と同じです。爪の間も忘れずに、まんべんなく手に揉み込んでください。
そして、手を振るなどして、しっかり乾かすことによって、手指消毒用のアルコール製剤の効果は正しく発揮されます。
(参考記事)
『トイレの「ハンドドライヤー」を使ってはいけない』
(https://diamond.jp/articles/-/162378)