党国対のセンスのなさ、能力の欠如が問題
その中心が国対委員長の辻元清美議員

 なぜこうまでベテラン議員偏重の質疑者構成となったのか?

 その背景には、党所属議員の能力や専門性を網羅的に把握できず、適材適所による質疑者構成を実現できない党国対のセンスのなさ、能力の欠如があるようだ。

 その中心にいるのが、国対委員長の辻元清美議員である。

 辻元議員の主な国対経験といえば、鳩山連立政権下の社民党での国対委員長程度で、決して国対に明るい議員とは言えない。

 確かに、自民党国対を知っている山内康一議員が委員長代理として支えているが、こちらも司令塔たる国対委員長がしっかりしていればこそ能力が生かされるわけで、筆者が直接見ていたみんなの党衆院国対委員長時代ほどその能力を発揮できていないように思われる。

 さて、その党所属議員の能力や専門性を把握できていない国対委員長、何をしでかしたかと言えば、自分が知っている、より自分に近い、頼りやすい議員への質疑者枠の割振りである。

 要はその結果が特定議員への質疑者の偏りということなのだが、これは別の言い方をすれば、予算委員会に臨むに当たってのビジョンや戦略がなく、場当たり的、行き当たりばったりの運営を行ってきたというに等しい。

 また、辻元国対委員長については、与党議員の参加する飲み会には行くな、というお触れが出たとの報道が以前あり、結果的にそれは誤報であったようだが、火のないところに煙は立たずの諺ではないが、与党との丁々発止とあうんの呼吸をうまく使い分けるのが得意ではなく、政党間のやり取りを杓子定規に考えすぎる傾向があるようでもある。それでは党内どころか野党第一会派としての役割すら十分に果たせなくなる。