さいきん歩幅が狭くなった気がする。ひざが痛くて歩くのがつらい――。
そんな足腰の不安に心強いのが、整体や鍼灸の技法を自分でおこなう「自力整体」です。全国で約1万5000人が実践し、「長年の痛みが軽くなった」「眠りが深くなった」といった声が寄せられています。
矢上真理恵さんの新刊『すっきり自力整体』では、東洋医学の視点から、めぐりとゆがみを整えるワークを紹介。本稿ではその中から、足腰の衰えを防ぐための「ゆがみ・関節の硬さの自己診察法」をお届けします。
監修:矢上 裕(矢上予防医学研究所所長/自力整体考案者/鍼灸師・整体治療家)
写真:榊智朗 構成:依田則子

足腰の健康寿命を縮める「要注意の見た目」
50年以上、整体師・鍼灸師として臨床に立ち続けてきた父(自力整体考案者・矢上裕)は、こう言います。
「足腰が衰えやすい人の体には、“見た目のサイン”がある」
その代表が、“骨盤の左右の傾き”です。
骨盤が傾くと脚の長さに差が生まれ、歩くたびに片側のひざや股関節に負担が集中します。これが続くと、足腰の痛みだけでなく、背骨のゆがみや側弯を招きやすくなります。
骨盤が傾いたまま年齢を重ねると、5年も経たずに痛みや不調が表れやすくなり、下肢の血流障害を招き、やがて歩行困難になるリスクも上昇します。足腰の健康寿命を縮めやすい体になってしまうのです。
骨盤は、上半身と下半身をつなぐ“人体の土台”。
ここが整うと、痛みや不調が軽くなるだけでなく、気力・体力もアップ。ウォーキングや旅行を、長く楽しめる体へと近づきます。
だからこそ、日々の自力整体による「セルフ骨盤調整」が大きな力になるのです。
新刊『すっきり自力整体』のモニター企画に参加したHさんも、毎晩20分の実践を続けた結果、骨盤のゆがみが整い、肩の左右差が解消。猫背や肩コリまで改善しました。
Hさんの変化:肩の左右の傾きが解消!(画像は『すっきり自力整体』より)
骨格のゆがみ・硬さを自己診察する
では、何からはじめればいいのでしょうか。
まずは、骨格のゆがみや関節の硬さを知ることから。自分の状態を把握したうえで、自分に合った自力整体を続けることが大切です。
座りっぱなしや運動不足、冷えは、関節を硬くする原因に。
関節がほぐれると体の緊張が抜け、骨盤も自然と正しい位置に戻りやすくなります。
次の画像を参考に試してみてください(※画像は『すっきり自力整体』より)。

◎ゆがみ・硬さの自己診察
【チェック1】
◆四つんばいになり、手指は外向きに。力を抜きながら、体をゆっくり大きく回し、関節の硬さや引っかかりをチェック
チェックする部位
□肩関節
□肩甲骨まわり
□股関節
□ひざ関節
【チェック2】
◆両ひじをつき、合掌して両手を頭の後ろへ。胸は床方向へ下げる。脇・背骨まわりの硬さチェック
チェックする部位
□脇
□背骨まわり
【結果】
◆どちらの動きもチェックが1つ以上つき違和感があれば、ゆがみ・硬さのサイン
時間に余裕のある日は、書籍『すっきり自力整体』で紹介している動画でわかる「20分ショートレッスン」で、全身をしっかり整えるのもおすすめです。
※『すっきり自力整体』では、このほかにも整体プロの技法を応用したデトックスメソッドを多数掲載。老廃物の排出、コリや痛みの緩和、不定愁訴やゆがみの解消まで、自分でできる整体の実践法を紹介しています(★54分の動画付き)。
矢上予防医学研究所代表取締役
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見て、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』『すぐできる自力整体』(ダイヤモンド社)がある。
自力整体オフィシャルウェブサイト
https://www.jirikiseitai.jp/
監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所設立者、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約400名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』『100歳でも痛くない 痛みが消える自力整体』(ともに新星出版社)など多数。自力整体の書籍は累計32冊、総発行部数は77万部を超える。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。
※自力整体は矢上裕の登録商標です。






