品がいい3つの理由

築60年の古民家で感じた「伝説の家政婦」志麻さんレシピが品のいい3つの理由志麻(しま)
大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュランの三つ星レストランでの研修を修了。その後、日本の有名フランス料理店で15年働く。家事代行マッチングサービス「タスカジ」に登録し、1年足らずで定期契約顧客数がナンバーワンとなる。予約表に登録すると30分以内に予約で埋まり、「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになる。各家庭に出向き、冷蔵庫にある食材で、フランス料理、和洋中など世界各国の料理に腕をふるう。各家庭の家族構成や好みにきめこまやかに応じた料理が人気でリピーターが絶えない。フランス人の夫と生まれたばかりの子どもと3人で暮らす。

 志麻さんの料理をいただきながら、なぜうまいのか、私なりに分析した。
 すべての料理に共通して言えること。
 「品」がいい
 下品さがまったくない。
 なぜ、下品さがないのか?
 半年間、志麻さんに伴走して感じたことは次の3つだった。

<志麻さんレシピが品のいい3つの理由>
1 野菜を均等に切っているので、火が均等に入る。また、形がそろうと見た目もいいし、美味しくできる
2 漉すべき時にしっかり漉しているので、洗練されたなめらかな味になる
3 「塩」で素材のうまみを最大限引き出している。余計な調味料は使わない

 この3つが品のいい理由ではないか。
 素人ながら、私はそう思った。
 本場フランスでフランス料理の基本を習い、日本の有名フランス料理店で15年、プロとして働いた技の結晶は、基本に忠実だからではないかと思う。

 彩りあざやかで、冷蔵庫の少ない食材でできる志麻さん「プレミアムレシピ」の数々は、連載第1回を、ぜひご覧いただければと思います。