「波乱相場」に個人投資家はどう対応すればいいのか日経平均も大きく値を下げた Photo:つのだよしお/アフロ

まずは、自分の資産の時価把握

 ここ2ヵ月ほど、内外の株価が大きく変動している。3月の第4週(3月19〜23日)では、日経平均が1000円以上下落したし、NYダウも1400ドルほど下落した。

 今年の初めごろまでの数ヵ月、特に米国では、金利は上昇しつつあるものの、景気が悪くない状況を背景に、株価の変動は小さく、しかも徐々に切り上がる、投資家にとって快適な状態が続いていたために、「適温相場」などという言葉で表現されていた。

 日本の株価形成には、海外投資家の影響力が大きいこともあり、日本の株式市場もまた投資家にとって「適温」と言いたくなるような、順調な上昇相場を形成していた。

 しかし、経験的に言って、株式市場は「適温」の状況がずっと続くような“大人しい生き物”ではない。昨今程度の波乱は、十分、日常的に起こり得るものだ。近年、積立投資などで新たに投資を始めた投資家も少なくないだろうが、株価の急落を受け、落ち着かない思いの方がいらっしゃるのではないか。