預金や保険に入れていた余分なお金をどこに回せば、資産形成エンジンのパフォーマンスが高まるのでしょうか?

ズバリ答えを申し上げるなら、やはり株式です。
長期的に高い利回りを確保するためには、株式投資が不可欠なのは確実です。

「……なんだよ! ダマされた、ここまで読んで損した~っ!」

そうお思いの方、どうか早とちりなさらないでください。
私が言いたいのは、「トヨタとかユニクロの株を買いましょう」とか、「有望なのはバイオ関連とIT業界です」とかいった投資話ではありません。
「お金のことでジタバタせずに済む堅実な家計をつくっていきたい! でも、ある程度はお金が増えてほしい!」

そんな人にうってつけの、手堅くて手のかからない株の買い方があります。極端な話をすれば、数年に1回程度のメンテナンスさえすれば十分であり、あとは口座残高を確認する必要すらありません。

「でも、経済や経営のことは素人だし、どの株を買えばいいのかなんてわかりませんよ!」

その点もご安心ください。サブウェイのように買うべき株を“選ぶ”作業も要りません。
なぜかと言えば、これからお伝えする方法は、市場に出ている“すべての株”をまんべんなく買うからです。

すべての株? ……「ふつうの家計」にそんなことが可能なんでしょうか?

「インデックス投資信託」のわかりやすい説明

あんまりもったいつけてもいけませんから、先に答えを言ってしまいましょう。

私がこれからおすすめするのは、インデックス投資信託(インデックスファンドとも呼ばれます)という商品を使ったやり方です。預金や保険に回っていた余計なお金を、これに投入すれば、家計本来の複利パワーを取り戻すことができるのです。

どの株を買うかを選ぶのは大変ですし、1株あたりの価格が高いものだと、個人ではなかなか手が出ないものもあります。そこで生まれたのが投資信託です。これは、投資のプロフェッショナル(ファンドマネジャー)にお金を託し、彼らに投資業務を代行してもらうしくみです。ファンドマネジャーは、託されたお金を集めて、あらかじめ約束したルールでまとめて投資し、利回りをみんなに分配還元します。この業務に対して、彼らは手数料を報酬として得ます。