お客様にどのように対応すれば売れるのでしょうか。

 お客様は、営業になにを求めているのでしょうか。

 お客様とどのような商談をすればいいのでしょうか。

 どうすれば、ライバルに勝てるでしょうか。

 こうした悩みに対する答えは、「すべては接客にある」と私は思っています。

「どうしたら売れるようになるでしょうか?」と、若い営業の方から質問を受けることが多いのですが、正直なところ、「売れるためにすべきこと」をわかりやすい言葉で表現すると、みなさんがご存じのありきたりの言葉に行き着きます。

・まじめにやる
・誠実にやる
・ウソをつかない
・数多くのお客様に会う
・一生懸命にお客様のことを考える
・きちんとしたアフターフォローをする
・顧客満足度を高め続ける
・信頼していただく存在になる

 営業の仕事をしている方なら誰でも、こうしたことは耳にタコができるほど聞いていることでしょう。それでも、売れる人、売れない人がいるのです。同じようにやっているようで、どこかで差が出てくるのです。

「一歩引いた接客」に売れる秘訣が……

 私には、才能も特別なテクニックもありません。お酒も飲めないし、ゴルフも苦手です。多くの人たちを魅了するような話術も持ち合わせていません。「買ってください」と言うことも、恥ずかしくて言えないのです。少なくとも、私のお客様からも、同僚たちからも「売る才能がある」とか「テクニックがすごい」などと言ってもらったことは、一度もありません。

 では、私はどうしてトップセールスになることができたのでしょうか。もちろん、先に挙げた「当たり前のこと」はやってきました。それ以外に、どんなことをしてトップになれたのでしょうか。