米ミズーリ州に住むネイサン・アバーナシーさん(47)はあらゆる種類の食べ物をレビューしているが、今まさに口にしようとしていたのは特別な食事だった。1965年に作られたものだったからだ。アバーナシーさんはベトナム戦争当時の米軍の軍用食を入手していた。メニューは、缶詰のポークスライスと桃、クラッカー、焼き菓子、そしてインスタントコーヒーだった。ユーチューブに投稿した動画の中でアバーナシーさんは一つ一つ慎重に調べながら、コーヒー用クリームは固まって「鋼のように硬い」と語った。焼き菓子は「オレンジ色の何かで、酸化したナッツが入っている」においがした。そして桃の缶をこじ開けようとした瞬間、缶が破裂して、数十年前の果物の破片が天井に飛び散った。