死に至る病が、祈りで癒えた!

 以前、友人からある相談を受けました。
 その友人にとって大事な人が、脳に悪性腫瘍ができ、入院しました。しかし、日に日に悪化していくばかりです。その様子を本人から聞いた友人は、死を目前にしたその人にどう答えればいいのかわからない、ということでした。

 私は友人に、死がその人にとって必ず悪いものであると決めつけてはいけないこと、人の命はお医者さんにも計り知れないのだから、その病で死ぬと決めつけて話すのは失礼であり、「死が目前」などとは決して思わず、普通に話をすること、でも心の中では、自分が信じている神さまや仏さまにその人が本当に幸せに感じられる状態になるように真摯に祈るといい、とお伝えしました。

 そして数ヵ月後、その友人から、
「奇跡が起こった! 祈ってよかった!」
 と連絡がありました。
 聞けば、不思議なことに、その人の脳腫瘍が消えてしまったというのです。
 その友人は、尼僧でも宗教関係者でもありません。それでも真摯に祈れば必ずご神仏に通じるということを、改めて思い知らされた出来事でした。

 しかし、こういった死にもつながる病の人のことを祈る時は、「絶対に死なせないで!」とは祈らないほうがいいのです。
 人の本当の幸せは、人間には判断できません。
 祈るのであれば、その人にとっての最善の幸せをご神仏さまから与えていただけるように祈るのがいいでしょう。