真言宗の尼僧である悟東あすかさんが、ご神仏の力を借りて幸運に生きる方法を綴った『神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと』では、悟東さんの周囲で起こった実際のエピソードの数々が紹介されています。そのエピソードにはにわかには信じられないものも多く、「神さま仏さまなんて、いるわけない!」と思い込んでいる人でもつい、「神さま仏さまに祈ってみよう!」という気になってしまうはずです。(初出:2022/05/07)
ご神仏はこうして存在を知らせます
高野山真言宗尼僧であり、漫画家。幼い頃から「見えないもの」の存在を感じ、それに悩まされることもあったが、得度した時にお大師さまに願うことで、以後は祈る時にだけ感じられるようになり、現在に至る。尼僧としては、1984年、高野山別格本山西禅院徒弟として得度。受明灌頂授了。2006年、高野山大学加行道場大菩提院にて加行成満。同年伝法灌頂授了。2007~2009年、高野山大学にて中院流一流伝授授了。漫画家としては、1989年に集英社少年ジャンプ第30回赤塚賞準入選。同年週刊少年ジャンプ夏期増刊号にてデビュー。著書に『神さま仏さまが教えてくれた 迷いをすっきり消す方法』などがある。<撮影:松島和彦>
神社仏閣に足を運んで、ご神仏の前で手を合わせ、真摯に素の自分をさらけ出して祈る、ということは、その場にいらっしゃる仏さまや神さまと握手するようなものだと私は思っています。
どういうことかというと、受け取る側のご神仏からも必ずアプローチがあるのです。
敏感な人なら、祈っている最中に、フワッと心があたたかくなったり、力がグッと湧いてきたりして、ご神仏からの反応が返ってきているのを感じるかもしれません。
こういうことをお話しすると、「私は何も感じないからダメですね」とおっしゃる方がいます。
でも、どんな方にも必ず何らかの変化が届いているのです。
ただし、そのアプローチは人によって千差万別なので、見過ごしてしまう場合が多いものです。
たとえば、参拝中にこんな経験をしたことはありませんか?
●急にまわりが明るくなった気がした。実際に陽が射してきた
●花のような香りが漂ってきた
●風が突然スーッと吹いてきた
●鳥がにぎやかに鳴き始めた
●境内の動物が寄ってきたり、蝶などが飛んできたりした
これは、自然を使ってご神仏がその存在を知らせてくれている例です。
また、参拝後、
「あ、○○してみよう」
「やっぱり○○だったんだ」
「○○さんに連絡してみよう」
などといった気づきやアイディアが、ふと心に浮かぶ場合もあります。