褒め言葉をさらにパワーアップさせるには?

こうして部下のやる気を引き出した結果、出てきた企画書は文句なしのクオリティ! リーダーとして、今後もこのようなクオリティの高い仕事をしてくれるよう、労いの言葉をかけたいものです。

でも

「いいと思います!」

だけだと、部下としては少し物足りない気持ちになるかもしれません。一方で、このような伝え方だとどうでしょうか。

○「おおお、いいと思います!!」

こちらのほうが、「頑張った甲斐があった!」と感じられ、モチベーションが上がりそうです。次も頑張ろう、とも思えるでしょう。

これは、伝え方の技術、「サプライズ法」を活用した伝え方。伝えるメッセージの前に、「おおお」「あ、」「なんと、」「びっくり、」といったサプライズワードを入れることで、より感動の伝わる言葉になるのです。文章で伝えるときは、文末に「!」(ビックリマーク)をつけるだけでも、印象を強めることができます。

明日はいよいよ、有力クライアントへの大事な商談。商談に同行する部下に、忘れずやっておいてほしいことがあるのですが…。

「資料は先に送って、商品のサンプルも用意しておいて」

お願いしたいことを盛り込んでいますが、この伝え方だと部下がうっかり忘れて、後から「あれ?何すればいいんだっけ?」と思ってしまいそう。忘れずやってほしいことなのに、ヌケモレが心配です。

◯「絶対にやっておいてほしいことが2つある。まず、資料を先に送って。次に、商品のサンプルも用意しておいて」

これなら、やることが明確に伝わり、記憶に残りやすいうえ、その場でメモも取りやすいです。

使ったのは、伝え方の技術「クライマックス法」。「絶対にやってほしいことが2つある」「ここだけの話だけど」「今から大切なことを言います」といった、相手の注意をひくクライマックスワードから始めることで、相手の気持ちがピリッと引き締まり、しっかりと印象づけることができる技術です。