まさに、1998年の大蔵省接待汚職事件直後に起きたことが、再現されるかもしれない。ちなみに福田次官の仲人をつとめた篠沢恭助元大蔵次官は、過剰接待や住専問題に端を発した大蔵スキャンダルを受けて、在任7ヵ月で辞任しており、どこか既視感を感じる。

自らの非を認めず
人のせいにする財務省

 財務省幹部の一人は次のように正直に不安を漏らした。

「なぜ財務省ばかりが狙い撃ちにされるのか。このままでは、加計問題も抱える安倍政権や経産省によって、スケープゴートにされてしまう…」

 しかし、こうは考えないのだろうか。

 一連の大蔵スキャンダルから、財務省は“官の中の官”であり続けるために、そして失われた権力を奪還するために、一糸乱れぬ組織力でひた走ってきた。そしてそれは、香川元次官の時代にある種の完成形を迎え、その後は、外部に対して高い壁こそあったものの、驕りと怠慢によって内部統制がとれなくなっていった。

 そして、経産省との戦いでも敗戦が続き、組織が弱体化してモラルの低下も招いた。森友問題という一石が投じられたことで、財務省の壁に穴が開き、一気に溜まっていた膿が吹き出した──。

 自らの非を認めず、人のせいにばかりしていては、財務省の迷走は終わりそうにない。