「ずば抜けて頭がいい人」は、本を全部読まない? 超時短読書の正体
「本を読むのが速い人の秘密」がわかった!
読書中、私たちは文字を脳内で“音”に変換し、その音で理解しています。ポイントは「音の理解速度」。ここを鍛えれば、読書は一気に変わります。本連載は、耳から脳を鍛え、速読力を高める「速聴トレーニング」をお伝えするものです。脳を鍛えることで、理解力、記憶力、集中力もアップします。そのノウハウをまとめた『耳を鍛えて4倍速読』の刊行を記念し、本記事を配信します。
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ずば抜けて頭がいい人の「超時短読書」とは?
本日は「効率的な読書術」についてお伝えします。
本を読み続けるうちに、「効率よく読めるときほど、実は細部まで読んでいない」という事実に気がつきました。スキミングは、日本語では「飛ばし読み」とも呼ばれます。目的に関係する箇所を素早く見つけるために、重要度の低い部分は読み飛ばすのがポイントです。
科学的な根拠は?
学術的に見ると、スキミングは選択的注意(selective attention)と呼ばれる人間の認知特性を活用した読書法です。人間の脳は、すべてを同じ密度で処理するのではなく、重要な情報に資源を集中的に配分するようにできています。
速聴トレーニングで、ウェルニッケ中枢を含む言語理解ネットワークの処理速度が上がれば、次は「何を優先して読むか」が大事になってきます。スキミングはまさに、その配分を読書に最適化する技法です。
スキミングのコツ「主張を探し、理解している部分は飛ばす」
スキミングのコツを1つお伝えします。それは「主張を探し、理解している部分は飛ばす」です。多くの実用的な文章は、最初に全体の見取り図を示し、中盤で材料を組み立て、最後に要点を言い切ります。
だから読む側も、最初と最後を押さえるだけで、主張のおおまかな輪郭をつかめるのです。具体的な方法をご紹介します。
・章や節の最初と最後の段落を注意深く読む
・各段落の最初の文(トピックセンテンス)に注目する
・すでに知っている内容や背景説明は飛ばす
例えば、マーケティングの本を読むとき「4P〈Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販促)〉」の説明に数ページ費やされていても、その概念を知っていれば飛ばして構いません。逆に「著者独自の視点」とわかる部分は、じっくり読む価値があります。
これは選択眼を鍛えるアプローチでもあります。私の場合、ビジネス書を読むときは、「この著者が一番言いたいことは何か」を探します。それを見つけたら、それを補強する部分だけをピックアップし、残りは飛ばすことも多いです。
(本原稿は『耳を鍛えて4倍速読』の一部抜粋したものです)







