ポーカーゲームにハマり
1000万円の借金に追われる

 不良中国人からの度重なる嫌がらせや、犯罪への“招待”を、李は毅然とした態度ではねつけた。

「ときにはヤクザや刑事さんを利用して、自分の身を守ったの。若い頃の私はグレーなこともいっぱいやってきたけど、犯罪にだけは手を染めないと心に誓っていたんだ」

 しかしこの時期、李は敵対するキャッチグループとの抗争に明け暮れる日々を送っていた。当然、裏社会でも顔が知られるようになり、暴力団の事務所に拉致され、日本刀を突き付けられるなど、「死ぬ思い」は日常茶飯事だった。

 こうして李は、次第に歌舞伎町の“毒牙”にやられ、堕落していくのである。当時、街角に溢れていたポーカーゲームの店に入り浸るようになり、わずか数年で1000万円を超す借金をつくってしまったのだ。

 李の“暗黒時代”が到来した。

(敬称略・4月25日(水)公開予定の次回に続く)