「再犯リスク未来予測AI」とは?

 カリフォルニア州のソノマ郡では、裁判所が「再犯リスク未来予測AI」を導入しています。

 まず、最初にしたことは、AIに過去の膨大な裁判記録を入力することでした。
 これがAIの「教師データ」になります。

 そして、新たに被告となった人の犯罪歴、人種、仕事、家庭環境などを入力すると、AIがその被告の再犯リスクの未来予測をします。

 そして、裁判所はこのAIの予測をもとに刑期などを決める判断材料にしています。

 すなわち、人の人生がAIによって左右されているわけです。
 最終的な判断は裁判官が行いますが、もしかしたら、AIの出した答えそのままに刑期を決めている裁判官もいるかもしれません。

「再犯リスク未来予測AI」のために、模範囚なのに仮釈放されない人などからは非難の声が上がっていますが、このAIのために再犯をする人の割合が10%減少したという実績がありますので、2018年3月現在、裁判所はAIの活用をやめる気はまったくないそうです。