日本ビジネスメール協会が毎年調査している「ビジネスメール実態調査」。7月1日に、今年の調査結果が発表された。この調査は、35歳から54歳までが回答者の約7割を占めている(この傾向は去年も同様)ので、会社でいえば、中堅から上の層が多く回答していることになるが、これがなかなか面白い結果になっている。
※調査結果の数値は、小数点第一位以下を四捨五入。
ほぼ100%の人が使うメール
ただし7割が不安アリ?
まず、「仕事で周囲とコミュニケーションをとるとき、主にどの手段を使っていますか」(複数回答可)という質問では、やはり圧倒的なのがメール・電話・会う、だった。4位はファクスであり、ここまでは従来の順位と変化がない。ただし、ファクスは前年の29%から、今年は21%へと、大きく落ち込んでいる。文書ファイル、PDFや画像をメールに添付することが当たり前になってきたことで、いよいよファスクも役目を終えようとしているのかもしれない。
調査結果ではほぼ100%の人がコミュニケーション手段としているメール。さぞかし取り扱いには慣れているだろうと考えるだろうが、注目すべきはこのあとだ。「メールを書いて送るときに不安を感じることがあるか」という質問に対して、「よくある」が11%、「たまにある」が64%。なんと、実に7割もの人が、メールに不安を抱えているらしい。繰り返すが、この調査は対象者の大半が35~54歳である。そんな調査で、この結果が出てくるというのは、なかなかに驚きだ。だから就活生や新卒社員は、安心してほしい。みんなメールを出すのは不安なのだ。