会社から支給されることも多くなってきたスマートフォン。当然ながら社内外を問わず、コミュニケーションツールとしてあらゆる場面で活用されるようになってきました。
スマホを使い、社内アカウントのメールアドレスでコミュニケーションをとればいいように思いますが、世間ではもっと便利なツールが普及しています。その代表的なものの1つがLINEでしょう。SNS機能や無料通話機能などを持ち、使い勝手のよさからダントツの普及率を誇ります。
ただ、LINEはプライベートで使うものという認識を持つ大人は少なくなく、仕事上のツールとしても広がっていくのか、それは今も微妙な状況にあります。そこで今回は、現状においてLINEは仕事上、どのように使うのがふさわしいのか、考えてみましょう。
LINEが職場の人とつながるツール1位に
「休暇の連絡」もLINEは許されるのか
ついにLINEが7月15日に日米で同時上場(米国は現地7月14日)しました。今年最大級のIPO(新規上場)とされており、その日の終値は公開価格を3割上回る4345円、時価総額は9100億円。前日上場したニューヨーク証券取引所とともに好調な滑り出しでした。
ちなみにコミュニケーションアプリLINEの利用者は全世界で2億人ながら主力は日本(6000万人)。これまでは世界的ではなく、日本を中心に普及してきたのです。確かに多彩なスタンプなどが日本のきめ細かいコミュニケーションに適合してきたからでしょう。
その普及はビジネスの世界にも影響をもたらしました。株式会社ウェブクルーの行ったSNSの利用調査で「職場で知り合った人と最初に交換するSNSのアカウントはなんですか?」という質問に対して各世代で共通してLINEが1位という結果に。20代と30代では70%以上、40代でも66%以上がLINEのアカウントを交換すると回答しており、飛び抜けてLINEが多く利用されていることがわかります。つまり、職場内の同僚とはLINEでコミュニケーションをするのが当たり前の環境になってきているのです。
おそらく社内ながらプライベートに近い会話は、社内のメールアカウントを使わず、LINEで行われていることでしょう。社内の人と普段からLINEを使って会話をしているとその癖が出てしまいそうですが、LINEらしいコミュニケーションを仕事上のメールで行ったらどうなるのでしょうか?