「最悪のサービス」批判に
行政、空港関係者はすぐさま対応

 早朝なので、ラウンジには利用客もまばらだった。にもかかわらず、肉まんや水、れんげもすでになくなっており、それを補充する人もいなかった。職員はおしゃべりに夢中になって無関心。清掃員もおらず、責任者も別の場所の検査に出てしまっているようだった。

 私は、がっかりすると同時に不満を感じた。すでに中国中部地域の拠点空港となっているのに、基本的なサービスさえできていないからだ。飛行機に搭乗する直前、中国のSNSである微博(ウェイボー)で、こうした問題点について次のように指摘した。

「国際便はまだ少ないのに、国際空港としてこのような、だらけた対応しかできない状態では、武漢天河空港がハブ空港になるまでの道のりはまだまだ遠いだろう」

 数時間後、成田の東京国際空港に降りてチェックしてみると、微博での発言がすでに大きな反響を巻き起こしていた。

 フォロワーたちが、「立派な武漢の空港旅客ターミナルがこんな状況ではいけない」と相次いで指摘。ある人は、「国営企業でサービス意識が欠けている」と鋭く批判し、さらにある人は、「武漢はまだ大きな田舎町のレベルにある」と痛烈に批判した。「この種の問題はよくあることで、特別なことではなくなってしまっている」と皮肉る人もいた。

 しかし、湖北省省長や武漢市市長、航空当局や空港会社の役員および全日空関係者らは事態を重く見て、それぞれが関係部門に対し早急に改善措置をとるよう指示を出したそうだ。このため、空港関係者も「世論の圧力はとても大きかった」と認めている。

 その日のうちに、武漢天河空港のラウンジ責任者から、「朝のトラブルについて、われわれ職員に多くの問題がありました。朝食や食器をこまめに補充せず、大変なご不便をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。職員のサービス意識を強化する必要があります」と問題を認める連絡文書が送られてきた。