化学物質過敏症やシックハウス症候群になった子供たちへの対策は?写真はイメージです

 香りつき商品の成分で化学物質過敏症やシックハウス症候群になった子どもたちが不登校になったり、校舎や教室に入ることができず校庭の片隅に机と椅子を移して個別指導を受けたりしている問題で、少しずつだが対策がとられ始めている。

車で必要な学校に移動できる
ユニットハウスの「特別教室」

 関西地方の山間部にある市立小学校に通う6年生・陽太郎くん(仮名、11歳)が個別指導を受ける「特別教室」は、校庭の隅に置かれた移動可能な「ユニットハウス」だ。

 30平米ほどの「教室」と「トイレ・洗面所」、洗濯機のある「着替え室」からなり、さらに簡単な造りの「風防室」が付いている。風防室は、外部からのニオイを防ぐともに、陽太郎くんが縄跳びをしたりするのに使われている。

 ユニットハウスの特徴は、専用のトラックで運搬可能なこと。(陽太郎くんが中学へ進学した場合など)必要な学校へ移動できる。