地域の活動に溶け込むには「初心」に帰ることがカギ
新たなコミュニティに入り心地いい居場所を作るには、もう一度新人になることを楽しみ、わからないことは素直に聞く姿勢を見せることがポイント(写真はイメージです)

孤独死にならない特効薬は
地域とのつながり

 年を取ってからの地域との関わりは昨今、とても重要なテーマとなっています。家族の次に大切なのが、地域です。孤独死がここまで社会問題になっている国は珍しいのです。

 戦乱地域などではもちろんない。平和な国で、歴史も長い。同一地域に長く住んでいる人たちもたくさんいる文明国で、これだけの孤独死がある。日本人は本当にコミュニティ作りが下手になっているのだということを実感せざるを得ません。

 頑張っても下手というよりは、その努力をしていない。それでは上手くなるわけもない。孤独死にはならないまでも、寂しい老後を迎えている夫婦、連れ合いに先立たれた男性、女性が誰ともコンタクトを取らずにいる。コミュニティ作りがより下手なのは男性ですから、奥さんに先立たれた男ほど、むなしいものはないようです。

 本連載でも「仕事」と「働き」の違いを説明しましたが、どうしても多くの男性は、仕事ばかりをしていて、働いてこなかった。その点が災いしているのです。

 今のうちに仕事だけでなく、働く=傍(はた)を楽にするいろいろな活動を行う習慣を身につけ、地域との関わり作りに真剣に取り組んでおいたほうがいいと思います。この助言は正直、私自身にも言わなければいけないことだと思っています。

 自分がこれまで培ってきた能力を、どうしたら地域に貢献する形で発揮できるのか。もちろんそれが大切な糸口になるはずですが、それだけでは上手くいきません。