Tさんの奥さんは、ベテランの医療従事者。収入も男性並み以上にあり、1人の収入でも暮らしていけるのですが、せっかく共働きなので、余裕がある分は小学生の2人の子どもたちの教育費として貯めていきたいと考えていました。ですが、Tさんが散在しているせいで貯蓄できないということに悩み、夫を連れて家計相談に来たのです。

 奥さんは、「若いうちは夢を追っていても許せたが、2人の父となり、社会的な責任も大きくなってきているのに、いつまでも『いつか、きっと』と言ってお金をかけ続けるのはやめてほしい」と言います。

 そして、もし夢を追いたいのであれば、いつ、どのように、どのくらいうまくいくのかという“青写真”を示してほしいというのが奥さんの思い。それもないので、いい加減に現実を見つめてほしいと考えているのです。

22万円の手取りのうち
15万円を使い家計に入れない夫

 Tさん一家の家計を具体的に見てみると、夫婦はいわゆる別財布。手取り22万円のTさんは、自分の「投資」目的に毎月15万円ほど使っていました。残りは小遣いだったり、多少は家計に入れてたりといった状況です。ですが、奥さんは2人分の収入を合わせ、しっかりと貯蓄を増やしていきたいとの考えなのです。

 奥さんの要望に応じないTさんは、飲み会やセミナーなどに出席するだけで満足し、たいした努力もせず、すっかり奥さんに甘えてしまっている印象です。そして、周囲の仕事がうまくいっている人を、ただただうらやましく思い、「俺だって」とあがいているようにしか見えませんでした。

 そんなTさん一家の家計には、改善ポイントも多数ありました。しかし、まずはTさんの仕事や家族との向き合い方を、しっかりと見つめ直すことが重要。いつまでも、現実的でない夢ばかり追いかけるのではなく、今の仕事に誇りを持ち、打ち込んでほしいと思いましたし、その結果として得られる収入を、いかに上手に使うかについても考えてほしいと思いました。