ジャック・マー会長(右から3人目)と早稲田大学の鎌田薫総長(左から3人目)と学生代表ら ©東方新報

 座談会は英語で行われた。マー会長は滑舌もよく、分かりやすい言葉で理路整然と話した。その講演スタイルは、まるで中国の有名な詩人、杜甫の「言葉で人を感銘させられなければ死んでも死に切れない」を体現したかのようだ。

 時に「トランプ大統領の中国語は、僕ほどじゃなかった」「僕の英語はまあまあだと思う」といった冗談を飛ばし、会場にはしばしば笑い声や拍手が巻き起こった。

 講演は1時間を予定していたが、最終的には1時間半ほどまで延長された。講演が終わる前に、マー会長は自撮り棒を取り出し、鎌田総長と会場の1000人以上と記念撮影をした。

マー会長の「名言集」
「秀才は就職、クズは起業」

 講演の全てをご紹介したいところだが、紙幅の関係からそれも難しい。そこで、講演の中でのマー会長が発した“名言”のいくつかをご紹介しよう。

●「僕のように勉強ができない人は、自分で起業するしかない」

 マー会長は、頭のいい人に対して独自の視点を持っている。「勉強ができる人はいい仕事が見つかる。だからわざわざ自分で起業したりしない。僕のように勉強ができないクズは、どこの会社にも入れない。だから自分で起業するしかない」と。

 その上で、起業に必要な素質は、「IQとEQ、そしてLQだ」と語った。このうちIQは優秀な頭脳、EQは困難を克服したり、他人とコミュニケーションを取ったりする能力、そしてLQは他人に気に入られる能力だ。